病院勤めをしている傍らで、訪問看護もこなすことが往々にしてあるでしょう。病棟勤務は連日患者が運ばれてくるからいつも落ち着かない思いをしている看護師は少なくないと思うのです。だからこそ、訪問看護をすることで今までの看護の仕事に対する考えを一新していこうという理由から、訪問看護による患者とのつながりに期待を寄せていくことがあると思うのです。病院勤めでは自分が担当する患者が多いため、一人ひとりの患者と深く関わる時間が持てなくてやきもきしていたのが、訪問看護であれば患者の自宅で看護をするから、常に患者と一対一でコミュニケーションを取れることで、患者への看護の合間に患者の心に直に触れていこうとする余裕さえ生まれてくるのではないかと考えられるのです。患者も命のある尊い存在として崇めていこうとする気持ちがあるのならば、遠い所まで患者の自宅に足を運ぶことになっても、自分を頼りにしてくれている患者の想いに応えていこうとする気持ちを鼓舞していくと思うのです。
訪問看護をしている看護師は、病院のように患者が自分の目の届く範囲に居ないため、一日でも患者宅に行かないことで、その患者が無事でいるのだろうかと心配でたまらなくなることが往々にしてあると思うのです。患者宅に出向く際にも、自分が患者宅に着くまで患者がお亡くなりにならないことを願うのではないかと思い、患者宅で患者が生きていることを確認して胸を撫で下ろすことはあながち大げさなことではないと思うのです。